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あたしは花町を歩く
懐かしい廓の裏口から慣れた手で
『女将さん…?』
店開き前とはいえ廓は静か過ぎる
『女将さん?』
私は廓の中を歩く
数人の子しかいない廓の女将さんの部屋
時間を忘れてた様に呆けた女将さんが
あの女将さんとは思えない程…
疲労困憊で…
何より覇気なかった…
『ちょいと女将さん!?』
あたしは女将さんを揺すった
『あぁ…あんたか…悪いね…わざわざ来てもらって…』
女将さんは重そうに腰をあげ
座り直した…
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