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夕闇の時間
辺りは他の売り子や往来を歩く客達
中には見知った上客
みんながあたしに振り返る
あの廓の花魁だよと…
あたしはみんな微笑むだけで
売り込みはしない
上等な花魁は売り込みなんか絶対しやしない
あたしは廓を目指す
中にはあたしを慕っていた子達が付いて来たりもした
ほらあたしに出来ない事はないよ
だって旦那様の花魁だ
それがあたしのプライドさ
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