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ピーターパンは、喜びを教えるのが得意なんだ。
だって、永遠に大人にならない彼の心の中には喜びしか無いんだ。
そして、僕らはネバーランドへ旅立った。
ピーターパンは言った。
あっという間だって。
たしかに、まっすぐ向かえばそうかも知れない。
でも、ピーターパンは、とても気紛れで他人の事なんかおかまいなしなんだ。
あっちこっちへ寄り道して、それこそネバーランドへ行くって事すら忘れる始末。
これには、ほとほと呆れたよ。
でも、僕も小さかったから、気にならなかった。
同じように僕も気紛れでピーターパンの事なんか気にして無かった。
ただ、一緒に案内してくれたティンカーベルっていう妖精はヤキモキしていたみたいだけど。
そんなこんなで、結局、僕がネバーランドへティンカーベルに連れられて辿り着いたのは3ヶ月後だった。
この時、ピーターパンは、どこかに行ってしまった。
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