憧れ

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「龍様、格好良かったよ」 「凄い汗、タオル使って」 「飲み物どうぞ」 『ありがとう』  正直こういう子達は苦手だ。  どうせ外見だけを見て判断したり、次期生徒会長って所を見て近づいてくる子達ばかりだ。  薫のヤツいつのまに逃げたな。しかも、ちゃっり唯と話してる。  唯笑ってる…可愛い。  ん?薫がこっちに来る。 「授業の準備したのか?」 『まだ、…ありがとう。気持ちだけ貰っとく』  こうやって毎回助けに来てくれる。 「薫君も凄い汗だね…タオル使って」 「ありがとう。でも、大丈夫だから」  去りぎわが上手いから引き止められないで済む。身のこなしがスマートだ。
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