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であい
『ピンポーン、ピンポーン』
窓の外はまだ真っ暗だというのに、突然家のインターホンが鳴った。
いつもならそんなものは無視して再び眠りについてしまうはずなのに、
深夜の訪問者に応対しろといわんばかりに何故か目は覚めてしまった。
しつこくなるインターホンにせかされ
寝ていたままの格好でドアを開けた。
ドアの前には
白いスーツに金髪、サングラスをして煙草をくわえた男が立っていた。
後ろには、おそらくその男が乗ってきたであろうパトリオットがエンジンのかかったまま停めてあった。
寝起きの頭でも
真夜中にこんなイカれた男が訪ねてくるのは異常自体だとすぐに分かった。
「○○さんですよね?」
人違いではないようだ。
自分の名前が呼ばれている。
「そうですけど、あなたはどちら様ですか?」
びびったら負けだと思い、なるべく平静を装って聞いた。
「神だけど。」
ヤバい、こいつは本当にまずい。
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