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そこに 何も知らない修次が 通りかかった。 「うわっ!ビックリした!」 修次は 私の顔を見て 心配そうに 横に座った。 「何かあったか? 利香か?」 私は うなずいた。 話す気にはなれなかった。 修次には 色々話してきたけど きっと自分の未来についてよくないことを 言われたら 怒るだろうし 信じない。 きっと…誰にも わからない。 「珍しいな ケンカしたんか… まぁ お前らは 明日なったら また 笑ってるやろ」 修次は そういうと ベンチから 立ち上がり 「凛 帰るぞ!」 私の荷物をもった。 私は 下を向いたまま 無言で家に帰った。 その晩 修次はいつものように来たけど ただ 無言で座っているだけだった。 私も何も言わなかった。
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