入院

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精神科… 精神的な病気と思ったのか… どうやら 担任が ママに 精神科に連れて行くように言ったみたい。 病気なら…いいのに… 私は そう思いながら 精神科のカウンセラーと話をした。 話をしていると たくさんの人が 壁から 顔を出し 色々 言ってくる うるさい… 誰の声も聞き取れない。 早く ここから出たい。 カウンセリングが一通り 終わり 私は 待合室に座った。 そこに 一人の男性が 横に座ってきた 明らか ママには見えてない人。 「ね~見えてるよね お願いがある。 僕のフィアンセだった彼女が 悲しんでいる 毎日毎日 お墓で泣いて 僕の写真を見て 泣いて…僕も辛くて… いつもそばにいるから…泣かないで…って伝えてほしい そして しっかり 未来を生きてほしいと…」 私は 聞こえないフリをしようと思った でも…できなかった 私は 完全に 周りから見たら 独り言の状態 「どこにいてるん?彼女…話してくる…」 ママは ビックリした顔で 私を見た。 私は 待合室にママをおいて 彼と共に 彼女のところへいった 彼女は 病院からすぐ近所のワンルームに住んでいた 私は インターホンを鳴らし 「すみません…ちょっとだけ話させて下さい。 信じてもらえないかもしれないけど… あなたの彼氏が 私に助けを求めてきてて…伝えたいことがあると… ずっとそばにいるから 泣かないで… 未来を見て しっかり生きてほしいって」 私は そのまま伝えた。 男性に 「これでいいの?」 と確認すると 男性は嬉しそうに 微笑んだ。 すると ドアが開いた。
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