白い壁

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私は 何で 目を閉じたのか… ファーストキスだった… 男としてなんて 意識したことなかった。 「凛…俺と付き合ってくれるか?」 「……いやっ…」 「お前…シバくぞ!」 と言いながら 笑った 「人が真剣に言うてるのに…」 「まぁな…でもな 真剣に 今付き合わんでいいんちゃう? お互いに色んな人と付き合って 色んな恋愛して… それでも 私らが一緒にいてたら その時は 付き合えばいいと思う。 私 修次と今付き合っても うまくいかんと思うねんなぁ せっかく 幼なじみで育ったのに 何か もったいない」 「お前…意味わからん」 「修次 私もう寝るから また 明日な」 無理やり 追い返した。 とっさに 自分でも意味のわからない言い訳をしたことは わかってる 修次が 納得してないことも… でも私も こう ドキドキして 何か こう ときめいて 何か… うまく説明できないが… そんな恋愛がしたい。 私は 気がつけば 一人で ニタニタしていた。 そして 心が 晴れている自分に気がついた。 高校とか 私 行けるかな… とりあえず この小屋から 出ないと! 私は もう 見えるもの 感じるものを 絶対 誰にも話さないと 誓った。 そして 眠りについた。
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