能力…

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ママは 私が 食事をしている間 キョロキョロしながら 落ち着かない様子だった。 そして 私が 食事を済ませたかたずけに出ていった 私は 病室の隅にいる男の人に話かけてみることにした 「すみません…あの… 何してるんですか?」 男の人は ずっと壁の方を向いたまま… 「あの…壁に何かあるんですか? ここ 私の病室なんで…」 それでも男の人は 壁の方を向いたまま… もう いいわ… と諦め 横になった。 しばらくすると 先生とママが入ってきた。 「凛ちゃん…長い間 意識がなくて 眠り続けてたのと 薬…で 副作用が出てるみたいやな。 凛ちゃんが見えてるのは 幻覚。すぐにもとに 戻るから 安心していいよ」 先生は ニッコリ笑い 病室から出ていった 何や…幻覚か… よかった。 私 幻覚に話かけてしまった。 返事もしないわけや。 私は 安心した。
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