修次

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修次は 私が4歳の頃 近所に引っ越ししてきた 2歳年下の男の子 私と修次は 毎日 近所の公園で遊んだ。 そんなある日 私は5歳 修次は3歳 いつものように砂場で遊んでいると 大きな犬が 近づいてきた 私と修次は 慌てて 滑り台の上に避難 修次は 必死で 「あっち いけ!」 と犬に 叫んでいる 犬は 滑り台の下で ワンワン 吠えている 私は 怖くなり 泣いてしまった 修次は そんな私の手を握り 「りん おれが まもったるからな」 そう言って 何度も何度も 声が枯れるほど… 「あっちいけ!」 叫び続けた。 犬は しばらくすると諦めて どこかへ行った。 「りん もう 犬 向こういったから いけるで」 二人は 家に帰った。 二人の帰りを待っていた 修次のママと私のママは 二人の話を ニコニコしながら聞いてくれた 修次は まるで ヒーローのように 話した。 そして…
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