7人が本棚に入れています
本棚に追加
雫は、昔おじいちゃんから、こんな話をきいていた。
「雫、わしは、お前に話さねばならないことがある。中嶋夏代さんと言う女性をわしは死なせてしまった。小学校に通っていたころ、ほんの遊びのつもりだったが、彼女は、本気にとってしまった…。彼女は、自分の妹に卵子を授け、大人になった、妹が子を産んだそうだ。その子の名前は中嶋弥代、彼女の子は彼女を死なせてしまったわしを怨んで育つ。すまん。お前が小学校に行くころに、呪われていなければいいのだが…」
と。
そう…
彼女中嶋弥代が本当に呪いたい人物…
それは、母親を殺した男の孫である雫だったのだ。
雫は、その話を思い出した時、次は私だ‼とそう思った。
―が、すぐに消してくれるほど相手はやさしくなかった…。
己のせいで、次から次へとクラスメイトが消えていく様を、見せられ、絶望と恐怖、悲しみと不安…
それがピークに達したその時を狙って、弥代は雫を連れて逝くつもりなのだ…。だから、雫は一番最後…
逃げて、逃げて、逃げて…
この呪縛からは逃げ切れない事を再確認させられる…。弥代はその時がくるのを、今か今かと待ちわびる…
また声が聞こえる…
ツギハオマエダ、アシタハオマエ… ナトリシズク、ラクニハシナセナイ。
オマエハクルシンデ、コウカイシテシンデユク。ワタシノノロイデ‼
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
最初のコメントを投稿しよう!