7人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
だから、私にあの話をしたんだ。私は負けない‼生きてこの学校を卒業するんだ!
と…。
学校に入って一週間もたつと、友達もできるわけで、雫にも、五人友達ができていた。集団下校は、いつもそのメンバーで帰り、学校の休み時間も雫をいれ六人で遊んでいた。しかし、中嶋弥代がその五人組を見逃すわけはなく、八日目の犠は、雫の友達の一人だった。
『名取雫、あんたは、この月の一番最終日に連れて逝く。それまで、恐怖にふるえながら生きるがいい‼』
雫だけに聞こえたこの声は、雫の想像を現実へと変えた言葉だった。
―二週間後―
雫のクラスメイトの数は、残り九人…。雫が連れて逝かれるまで、あと一週間ちょっと…
負けないといっていた雫も、やはり恐怖にふるえていた。
また…聞こえる…
アト9ニン…
シヘノカウントダウンガハジマッタ!
ナトリシズクノトモダチモスベテイケニエトシテイタダイタ…
最初のコメントを投稿しよう!