次々と消え行くクラスメイト

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次々と消え行くクラスメイト

こうして呪縛にかかった、この学校での恐怖の生活がスタートした。 重い空気、迫り来る恐怖… 一年生の雫達は、恐怖と不安で押し潰されそうになりながら、授業を受けていた。 「先生、どうして私達が呪われたんですか?中嶋さんって誰ですか?」 ふと雫は、先生に質問していた。先生は、10年前もこの学校にいた先生だったので、静かに、雫の質問に答えた。 「中嶋弥代、彼女は10年前、この小学校の六年生だった。彼女がこの学校を呪ったのは、卒業を間近に控えたある日、ある男子生徒から、“死ね”と直に言われた。それをまにうけ、彼女は、学校の屋上から飛び降り自殺をした。その時彼女は彼にこう言ったんだ。“呪ってやる。あんたとあんたの家族を…そしてこの学校全体を‼”と…。なぜ10年後なのかは先生にはわからないが、彼女が呪ってやりたいやつが、ここにいると言う事だろうな…。」 先生は、そう言い終わると、授業を再開した。 雫は、少し複雑な気分になった。
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