オトしてみせますっ！

１

あー…カーテンの隙間から差し込む日が眩しい。

８時…起きねぇと講義に間に合わねーかな。

っつーか、４時間しか寝てないし…。

飲みすぎたなぁ、昨日。

珍しく二日酔い気味。

ヒゲ剃んのもダリーわ。

あぁ、寒すぎ。

ベッドから出たくねぇ。

……じゃ、自主休講ということで。

おやすみぃ…。

♪♪～♪♪♪～♪～

誰だよ！？くそったれ！

着信の相手は裕基。タイミングわりーぞ！

俺は明らかに不機嫌そうに電話に出る。

「あぁ？」

『晃平さ、寝ようとしてた？』

「だったら何だよ？」

『今日ガッコ休んだら単位落としちゃうよ。マクロ経済って代返できない講義だし。必修だし。』

「マジ！？何限目だっけ？」

『イチ。』

「マジかよ！？マジ助かった！サンキュ、裕基ちゃん☆」

『じゃ、また後でね。』

「おぉ！」

俺は布団を跳ね除け、急いで着替えてバッグを掴み取り、チャリに跨りガッコウへ向かって飛ばしまくる。