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「悠貴こそ、こんな所で何してんの?家とは反対方向じゃん」 「うん。今から従兄弟の家に行く所なんだ」 お茶と僕の苦手なブラックコーヒーを持っていた事に、納得したみたい。 「そっか。今から川崎逹とカラオケ行くんだ。暇だったら誘おうと思ったのに、残念だな」 会計を済ませて、僕と柚原は一緒にコンビニから出た。 「ごめんね。また誘ってよ」 「ああ。じゃ、月曜日な」 「うん。バイバイ」 柚原に手を振って、一条寺さんの車に乗り込む。 「今の方は知り合いですか?」 相変わらず一条寺さんは不機嫌なまま。 「クラスメイトです」 「そうですか」 そう言ったきり、車内は再び沈黙。 僕は買ってきたコーヒーを渡すタイミングを逃してしまった。 やがて車は、夜遅くまで営業しているショッピングモールに到着した。
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