学園

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サザン魔術学園。サザントールで最も有名な学園。世界からスカウトされた魔術師達が集う。その者達は皆卒業後騎士団に入団していく。 ベルゼ「かったりぃなぁ!学園なんてよ!」 ベルゼは朝っぱらから大声で文句を言いながら学園に登校していく。 シャルル「また文句言ってんの?あと一年なんだから頑張ろうよ!」 ベルゼの彼女・シャルルが毎度のようにベルゼに言う。まさかこの口調で国の姫などとは誰も思わないだろう。 ベルゼ「一年もかぁ…早く卒業してぇなぁ」 シャルル「卒業したらどうすんのよ?」 丁度校門をくぐった所でシャルルが聞く。ちなみに学園は本当に広い。中心には中庭が広がり、大きな時計台まで設置されている。 ベルゼ「どうすんのかなぁ?とりあえず騎士団には入るだろうな」 シャルル「やっぱりそうなんだ!じゃあ私の護衛やってよ!」 ベルゼ「えぇ~!お前強いから護衛なんて意味ねぇじゃねぇかよ」 ベルゼはシャルルにこんな口調で話す。ベルゼはシャルルを姫だと知っているがそんなのお構いなしだ。シャルルもそれで気に入っている。 何故ならかたっくるしいのがとても苦手だからだ。城では兵士や遣いの者が姫姫と口うるさく言い、自分自身の口調も直さなくてはならない。それより自分をさらけ出せる学園の方がシャルル自身に合っていると思っていて、そうしたいと熱望しているからだ。
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