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この女は、笑顔で俺に好きだと言い放ったのだ。
告白というものはとても恥ずかしく、緊張するものだと思っていたが、この女は、それはもう満面の笑みで。
正直、どきりとした。ぐらついた。
けれどもすぐに返事をする事は出来なくて、しばらく悩んでしまった。
結局断る理由を考えるのが面倒で、承諾したのだが。
付き合って、俺という最低な男の姿を目の当たりにして、幻滅して、向こうから別れを切り出してくれれば、それで良い。
それが、一番楽だ。
そしてその交際は、一ヶ月半で幕を閉じた。
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