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──ああ、どうしよう。
たまらない、たまらなく好きなんです。
どの位かと言うと、あなたを見るだけで呼吸が苦しくなる位に。
あたしは陸で酸素を求めてもがかなければならない程あなたに夢中ですので、恋愛に溺れるってきっとこういう事を言うんでしょうなんて、そんな事ばかりを考えているのです。
「で、千早(ちはや)は小野塚(おのづか)くんのどこが好きなのさ」
暖かい日差しが教室に差し込んでいる、昼下がりのことでした。
お弁当を挟んで向かいに座る友人の芽衣(めい)に聞かれ、あたしは心の中で自問自答を繰り返してみました。
あの人のどこが良いのですか。どこに魅力を感じたのですか。付き合いたいと思いますか……エトセトラ、エトセトラ。
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