40人が本棚に入れています
本棚に追加
これ飲んで、落ち着こう。
そう言って、千早が私の机に紙パックのココアとミルクティーを置いた。
どちらがいいかと訊かれ、迷わずミルクティーを手に取る。私は大の紅茶好きなのだ。
ほんのりと温かい。
「良いねえ、恋愛って。楽しいでしょ」
ストローを刺しながら、私は千早に微笑む。千早の顔が、徐々に弛んだ。
可愛い。
恋愛に必死でもなく、無関心でもなく、まるで恋に恋をしているような千早が、とても可愛いと思う。
──そう、私が好きなのは、千早。
勿論相手は女の子だし、私だって女の子。千早は私の事を、ただの友達と思っているだろうけど。
最初のコメントを投稿しよう!