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朝早くおかんにたたき起こされ様子見に行くように云われ俺は姉ちゃんのマンションにやって来た。 嘘云ってないけど気まずいのは事実で、ぼんやり窓を見てたら今度は白い猫が通っていった。 「ここ猫多い?」 「多いわよ、集会所になってるみたい。猫キライだっけ?」 「別に」 姉はカップを戻し、足をバタバタする。 「ねえ、柊二」 「なに」 「もう一年になるんだね」 「ああ」
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