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「柊二、おるんやろ」 おかんが階段を上ってやってくる。 襖を開け部屋に入ってきたときおかんはひどい寝癖で白い割烹着ていて茶色いセーターが袖からのぞいていた。 俺は窓の外をぼんやり眺めたままリアクション無しでやり過ごす。 「返事しーや」 「なんよ」 「おじいちゃんまた居なくなっちゃったの。探してきてよ」 「ダメ、俺これから病院行くし」 「だからついでに」 「いや」 「いやじゃなくって探してよ」 「いやや」
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