月の下 ウソが2つ。

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結局、全部の授業が終わったのは、日が沈んでから。 しかも、ヤツは忙しかったらしく、1時間以上も待たされた。 呼び出しといて、何様だよ・・・。 とか思ってしまうのも、仕方ないと思う。 教室には、自分一人。 進学塾だから、電気は沢山あって明るい。 ブィー・・・ン 寒い位にきいているクーラーの機械音だけが、響く。 帰ってやろーかと、本気で考えたトキ、丁度。 ヤツが、教室のドアを開けた。 タイミングが良いのか、悪いのか。 向かい合う二人。 お互い、いつものあの 「微笑み」は 無かった。
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