始まりは進学塾。

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只今、授業と授業の間の短い休憩時間。 さっきの授業を思い出す。 ツマンナイ講師による、これまたツマンナイ授業。 手元にあるプリントには、赤丸しか付いていない。 ツマンナイ問題。こんなんで、よく大金とるよな、ってカンジだー。 他の生徒たちは、いかにもってカンジのガリ勉共ばっか。 ちなみに、男子は全員声をかけてきた。 メガネでもキレーに磨いてろ。 そんな本心を微塵も感じさせない、丁重なお断りをこなしましたが。 女子は、私のほうを見てヒソヒソ。 「あの子、なんなのよ」という皮肉的な視線が、刺さりまくってる。 私だって、こんなトコ来たくないっつーの・・・。 「・・・ハァ」 まあ、ため息漏らしたトコで、どーにかなるもんじゃない。 逃げよーか。 そう思うものの、そこで。ガラッと教室のドアが開いた。 無念。次の休憩まで持ち越し。 とか、くだらないコトを思いつつ、次の授業の講師であるハズの、額が広すぎる、ぶっちゃけ「ハゲ」の輝きを拝もうと、入って来た奴を向いた。 ところが。 ハゲ、其処におらず。 代わりに居たのは、 ものすごい美形のオトコだった。
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