352人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしても昼間のかくれんぼの事を考えてしまう。
そのうちウトウトし始めた頃、暗くした部屋の中から声がした。
「 も う い い か ー い 」
はっ?
驚いて目を覚ますと再び声が。
「 も う い い か ー い 」
微かに、それでも確実にその声は聞こえた。
僕は思わず布団の中にもぐりこんだ。
それはあの五歳になる女の子の声じゃない。
もっと年配の、おそらく大人の女性の声だ。
「 も う い い か ー い 」
だんだん近づいてきている。
体は震え、完全にパニック状態だった。
最初のコメントを投稿しよう!