かくれんぼ

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それでも、返事は2つしかないことは分かっている。 絶対に「もういーよ」とは言えない。 「まーだだよー」 僕は蚊の鳴くような声で呟いた。 「 も う い い か ー い 」 おそらく声の主は布団のすぐ近くまで来ていた。 (ああ、もう見つかる) そう感じた瞬間だった。 僕が頭から被っていた布団が、勢いよく捲り上げられた。 目を見開いて悲鳴をあげると、そこには誰もいなかった。 騒ぎを聞いて父親が部屋に駆けつけてきた。 「どうした!何があった?」 僕は震えながら言った。 「布団がふっとんだ」
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