桜の記憶

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桜の記憶

  暖かい日差しさえ 押しのけて 冷たい風が頬を撫でる また桜咲くこの季節がきて 悲しい記憶が見え隠れする   散り行く花びらさえ 輝いて 街を彩り染めて行くのに 心を過去に置き忘れたのか 写る景色はモノクロのまま     僕が君から貰ったもの それ以上の何かを 僕は君に返せただろうか はにかんだ君の笑顔がまだ まぶたの裏に張り付いてるよ 君の中に僕はいますか? まだ笑えていたあの頃の僕が    
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