一つの季節

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一つの季節

  空が泣いてる そう感じたのは   私の心が 泣いていたから   夏の終わりを 告げる雨は   私のために 泣いてくれた   季節がひとつ 終わったのだと   静かにそっと 語るように     涼しい風が 頬をなでてく   私の終われない 季節を奪って   代わりにくれた 小さなプレゼント   ほのかに香る 秋の匂い   新しい季節が そこまで来てると   優しくそっと 囁くように  
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