第ニ章 名前

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気がつくと俺は俺と姿、形が似ていて愛想を振りまいているヤツらと一緒に並んでいた。 そいつらは 「私を買って~」 とか 「私は折れにくいわよ」 などわけの分からない言葉をしきりに叫んでいる。 といきなり、耳をつんざくような大声がした。 「ママ!エンピツほしい!」 そう言うと俺を持ち上げ、カゴの中に入れた。
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