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「先天性の病だったの、、、だいたい16歳を過ぎると発病する可能性が出てくる病気なんだって、、、一生発病しない可能性もあるし、16になってすぐに発病するかも知れなかったんだって、、、」
「・・・」
言葉が出てこない、、、自分に対する怒りで心がいっぱいになっている。
「でも、、、、おねえちゃん、半年頑張ったんだよ、、、ほとんど寝てたけど、でも、起きてるときはいっぱい笑ってたんだ、、、」
美奈に近づくと、目から大粒の涙を流しながら、それを手で隠す事無く泣いていた、、、。
「そうか、、、」
どうにか声を振り絞り美奈の頭に手を置いてやる。
その瞬間、美奈が俺に抱きついて声をあげながら泣きだした。
「、、、もう少し!!、、、生きてて、、、ほしかったのに!!神様は、、、いじわる、、、だよ!!なんで!!なんで!!!おねえちゃんなの!?」
俺は何も言えず、少しでも美奈が楽になれるように、美奈を強く抱き締めた、、、。
この日から俺と美奈の関係は変わった、、、。そして現在にいたる。
美奈も同じ血が流れているので、美奈の姉と同じ病が発病したのも必然だったのかもしれない。
発病しないでずっと暮らしていける可能性だってあったのに、なぜ発病したんだよ!?
なんで、美奈なんだよ!!
持ってくなら俺の命を持っていけよ!!
やはり神はいじわるだな、、、
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