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そんな出会いから約2年、、、。だんだん美奈の明るい性格と優しさにひかれていった。
俺と美奈の友達という関係が変わったのが、出会って1年後、今から1年前のことだった、、、
1年前、、、
「う~ん、あったかいねぇ~」
学校の屋上で伸びをしている美奈を横目に、俺の心には不満が積もりまくっている、、、。
まぁ、学校の屋上は風も気持ちがいいし、校庭に咲き乱れる桜も一望できるので嫌いではないが、、、
決して嫌いではない、むしろ好きなくらいだ
じゃあ、なぜこんなに不満かって??
あぁ、それは、、、学校がとても静かということ、、、生徒どころか、先生すら見当たらない、、、
春休み、、、今は春休みだ。しかも、今日は運動部も先生も、事務のおじさんも一斉に休みをもらえる、うちの学校独特の一斉完全休日の日、、、
なのになんで、俺は学校にきてるんだ、、、?
それは、隣で気持ち良さそうにしているこいつに原因がある。
どこからか、完全休日の話を仕入れてきたのかはわからないが、昨日電話が掛かってきて、
「明日校門の前10時集合ね」
ということで、今ここにいる。なんか、すごく理不尽だ、、、。
「んで、美奈は何しにきたんだよ?」
美奈の横で寝転がって、空を仰いでみる。空が青くて雲がふわふわと漂っている。
「えっ?桜が屋上から見たかっただけだよ」
たったそれだけの為に美奈さんは俺を呼び出したんですか?
「う~ん、よし。桜も満喫したし、そろそろお昼行こう」
元気よく言ってくる。
「まじか?」
「まじまじ、ほら行くよ」 強引に立たされて腕を引かれてファミレスまで連れていかれた。
まったく、何考えてるかまったくわからねぇな、、、。
まぁ、嫌じゃないけどな、、、。
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