ねぇ、聞いて

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それは凄く寒い冬の夜だった。 コンビニから出た僕はそこらへんにいる犬に吠えられながらもポツポツ歩いていた。 空はもう真っ暗で、冷たい風が僕を包む。 ふと、何かが聞こえた。 ハイヒールの音だ。 『こんなに真っ暗なのに危ないな。それに暗くてあまり見えないがあれは美人とみた。話しかけてみようか。』 僕はそう思うと女に近付いた。 前髪で顔半分は見えないが、たしかに美人そうだ。 『ねぇ、君、こんな夜遅くにであるいていていいの・俺が送ってあげようか』 僕はそう女に言った。
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