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第一章『出会い』
AM8:30
俺は店の準備を終えたがまだシャッターを開けず外に出た。
まぁ…俺の店dreamの営業は9:30からだからまだ時間はある…。『dream』とは女性に人気の服ブランドの店の名前。要は俺の店って事。可愛い系の服やエレガント系その他色々置いてる。俺はここのオーナー兼店員。
名前は西條 蓮。年は22歳。容姿はまぁ悪くはない。なので俺目当ての女の客が多い。お陰様で儲かってるけど♪
今まで1人で店をしていたが今日からは違う。俺は今友達の家に向かっている。
友達の名は立花 晴司。俺と同じく22歳。有名な人形師だ。彼の腕は天下一品で(性格は馴れ馴れしいがな)客の望むマネキンを創ってくれるのでこっちも俺に劣らず儲かってるようだ。
んでなんでそいつの家に向かってるのかと言うと俺も客寄せのマネキンをお願いし、さっき完成したと連絡があったからだ。
晴司の家に着き躊躇なく入り晴司のアトリエを目指す。
晴司「あ、蓮。来たな」
蓮「あぁ…こいつか?」
晴司「そう」
そこにいたのはプラチナ色した長い髪を持ち俺のブランドを着こなす美少女。
晴司「可愛いだろ?」
蓮「文句なしだな」
晴司「だろ?でも見てわかるように笑わないのよミスティちゃんは。笑えって言ってんのにー」
ミスティは無表情に俺を見ている。
蓮「別に良いじゃねぇか笑いたくないなら笑わなくても…なぁ?」
そう言い頭を撫でてやる。
すると彼女は…ふんわりと微笑んだ。
蓮「笑うじゃねぇか…」
晴司「なんで⁉さっきまで笑わなかったんだぞ⁉」
怪訝そうに晴司を見るミスティ。
晴司「ほらっ!」
ミスティ「創造主。創ってくれた事は感謝しますが、なぜマスターでもない貴方の命令を聞かなければいけないのですか」
彼女が初めて言葉を発した。
結構毒舌?
晴司「こいつ可愛くな~い!」
ミスティ「貴方が私のマスターですね。私は貴方の物…貴方の望みならなんでも聞きます」
晴司を無視して、うやうやしく会釈をするミスティ。
蓮「俺は蓮。これからよろしくなミスティ」
ミスティ「はい」
この時俺はまだわかっていなかった。ミスティが店の売り上げを落とす原因になるなんて…。
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