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俺はミスティを店に連れて帰り店の仕事を一通り教えた。
AM9:30店を開ける時間だ。俺はシャッターを上げる。客がちらほらといる。
蓮「いらっしゃいませお客様。dreamへようこそ…」
ドアを開けお客様を迎える。客は足早に店に入り品物を物色し始める。
ミスティ「いらっしゃいませ」
ミスティ無表情で接客。
うん、出来てるな。
ん?無表情?
待て良くない💧
蓮「ミスティ、ちょっと…」
俺はミスティを呼んだ。
ミスティ「なんですか?蓮」
小走りに駆け寄ってくるミスティ。
蓮「笑顔で接客…OK?」
ミスティ「NOです」
蓮「即答っ⁉」
ミスティ「蓮が笑いたくない時は笑うなと言ったからです」
蓮「いや…まぁ言ったけど…これは仕事だから…OK?」
ミスティ「…了解です」
蓮「頼んだぞ」
数分後。
客「やだぁ~これ超可愛い~💕これ試着しちゃおうかな~」
明らかに巨漢な女が服を勝手に試着しようとしている。
止めなければ!俺の血と涙の結晶が一瞬で引き裂かれる!
蓮「あの…お客様」
客「あ、蓮さん💕私に何か用~?」
蓮「お客様にはこちらの方がお似合いだと思いまして…」
客「本当~?蓮さんがそう言うならそっちに…あ~でもこれも可愛いのよね~」
お前が選んでるのはサイズ合わないから!!自分の体型把握してる!?
蓮「私はこちらの方がお客様が更に可愛く可憐になると思いますよ…」
客「…じゃあ私と付き合ってくれたらそれ買ってあげる💕」
蓮「俺にはお客様は勿体無いですよ…」
するとそこへツカツカとミスティが近づいて来た。
ミスティ「おい、メス豚」
ミスティ…ちゃん?
客「な、なにこの子!?」
ミスティ「メス豚にメス豚って言って何が悪いんだよ」
俺もそう思うけど…ミスティちゃんなんだか口悪くなってません?
客「し、失礼ね!」
ミスティ「失礼なのはお前のその体型だろうがよ」
客「もうっなんなのこの子腹立つ!」
ミスティ「腹立つのはお前のその思考だっつーの。その巨漢でその服が着れると思ってんのかメス豚。なめてんのかメス豚」
ミスティちゃんのまくし立てに巨漢なお客様は走り去った。気がつくと店内にいた客までいなくなっていた。
…ミスティちゃん💧
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