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すると時田は 「なっ!失礼なっ!この方は…」 あわてて言う時田にその男はスッと手を前に出し静止させると、落ち着いた低い声でこう言った。 「やぁ、紹介が遅れたね。僕はこの学校の校長の土屋っていいます。」     「校長!?」        あたしは、疑いに満ちた目で自称校長をにらみつけた。 「あぁ、校長先生だ。」 あまりにも落ち着いたその風格があたしを余計に苛々させた。 「校長ってならゆーけど、今のこいつの態度は明らかにセクハラですよ!?」 さらに苛々しながら言った。 「セクハラ!?」 時田が半泣きになりながらわめいた。 「ほら。校長、いわんこっちゃない!!明らかに答えは出てたのに最終確認してみようとかおもしろおかしくゆうからっ!!」 「いやぁ、ごめんごめん。今から説明しますから。時田先生。」 時田は必死だ。 まぁ、確かに今も昔も生徒に対するセクハラ行為は後を断たず、おそらく今あたしが訴えたら時田は二度と教壇にはたてないだろう。
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