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「俺はわかる。スノー達に言っといてくれ。ちょっとクラウドと話してくる」
ブロウはそれだけ言うと、輪の中から抜けクラウドの元へ歩いて行った。
「ねえ、レンボー。気になることって?」
スノーが聞く。
「先生はわかってるでしょう」
レンボーはぼそっと呟いた。
「私に説明しろって?」
エイプルは自分に指を差して言った。
レンボーは黙って頷くだけだ。
「もうっ、喋るの苦手なんだから。もう少し人前で話せるようになりなさいよ」
「レンボー先輩って、なんでそんなに話すことが苦手なんだ?」
ウィングがエイプルに聞く。
「なんで私に聞くのよ」
ウィングは視線をエイプルからレンボーに移した。
「……機会があれば話してやる」
レンボーはそれだけ言うと、ブロウのところへと向かった。
「先生知ってる?」
ウィングが聞くが、エイプルは首を振った。
「大まかな話は知ってるけど、聞いたのだいぶ前だし……」
「わかりやすく言うと、その話覚えてないってか?」
「……そうです」
エイプルはうなだれた。
「まあまあ……で、その気になることとは?」
スノーがエイプルの肩に手を置く。
「モンスターよ。モンスター」
エイプルは弱々しく言った。
「モンスター?」
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