第二幕 旅立ち

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「俺はわかる。スノー達に言っといてくれ。ちょっとクラウドと話してくる」 ブロウはそれだけ言うと、輪の中から抜けクラウドの元へ歩いて行った。 「ねえ、レンボー。気になることって?」 スノーが聞く。 「先生はわかってるでしょう」 レンボーはぼそっと呟いた。 「私に説明しろって?」 エイプルは自分に指を差して言った。 レンボーは黙って頷くだけだ。 「もうっ、喋るの苦手なんだから。もう少し人前で話せるようになりなさいよ」 「レンボー先輩って、なんでそんなに話すことが苦手なんだ?」 ウィングがエイプルに聞く。 「なんで私に聞くのよ」 ウィングは視線をエイプルからレンボーに移した。 「……機会があれば話してやる」 レンボーはそれだけ言うと、ブロウのところへと向かった。 「先生知ってる?」 ウィングが聞くが、エイプルは首を振った。 「大まかな話は知ってるけど、聞いたのだいぶ前だし……」 「わかりやすく言うと、その話覚えてないってか?」 「……そうです」 エイプルはうなだれた。 「まあまあ……で、その気になることとは?」 スノーがエイプルの肩に手を置く。 「モンスターよ。モンスター」 エイプルは弱々しく言った。 「モンスター?」
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