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「…うん…
そうだったんだけどね…。」
わたしは作り笑顔を浮かべる。
「元気だった…?」
わたしは震える声で聞く。
「…。」
ダイはわたしの腕を掴んだまま何も言わずに黙っている。
どうしよう
また泣きそうだ…
「ちゃんと…学校行ってる?
ちゃんと寝てる?
バイト頑張ってる…?
煙草…吸い過ぎてない…?」
毎日会ってたら
知ってたことなのにね…
「…ッ…あと…えっと…
何だっけ…?
わたし…ダイに、言いたいこと…ッ」
《ハイハイつまんねーって。》
「…
でも…さ…つまんないから…。」
わたしは涙を浮かべながら笑う。
「キミちゃん!ダイくんはな…」
「アオイさんいいから。」
「…よくないやろ…!?
キミちゃんが誤解したままなのに…」
「それでも。
こいつの口から聞かないと。」
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