♥見上げてごらん♥

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《優しさとかそんなの後付けだろ? 顔で選ぶことがそんなにいけないこと?》 だからわたしは悪いんじゃないって そう言ったんだよね… 「…キミちゃん、あのな…」 「…わたし…帰らなきゃ…」 アオイの言葉を遮り、わたしはフラフラと立ち上がる。 「え…?キミちゃん?」 アオイがわたしを見つめている。 「…ぶつかってごめんなさい。 風邪、お大事に。」 わたしは軽く頭を下げてダイとアオイに背を向ける。 「ちょっとま…」 グイッ 「…!?」 急に後ろから腕を引っ張られてわたしは簡単に向き直った。 「…俺に会いにきたんじゃねぇの?」 ダイがわたしを見つめながら聞く。 「…。」 そうだよ…ダイ… .
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