♥見上げてごらん♥

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「…キミお嬢様はいつも、お一人で抱え込んでしまわれる悪い癖があります。」 山本が寂しそうな目でわたしを見つめる。 《…おまえさ… 今何考えてんの? 俺には全然わかんねぇんだけど。》 《ただ泣いて、作り笑いして… それじゃわかんねーって。》 《万引きのことも、家のことも、ずっとおまえが言うまで待ってんだけど? 半年以上一緒にいて何で俺はおまえのこと何も知らねぇの?》 「… ごめんなさい… もうこんなことしませんから…。」 「… わたしは…何も相談していただけないことを言っているんです。」 山本がキミの手を握る。 「…。」 .
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