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「時間大丈夫?夜景でも見に行く?」
(でたぁ。やり目コース。でも、彼ならいいかな…)
なんて思いながら
「いいょ」って言うと、ゆうちゃんはものすごい笑顔で車を走らせた。
ついたのは、本当に綺麗な夜景の山の上。全然車も止まってない。ちょっと怖いくらいの静かな所だった。
「外出て見ようか」ゆうちゃんが言うから素直に車を降りた。 途端に石に躓いてバランスを崩した。
(転ける!)と思った瞬間、ゆうちゃんがバッと支えてくれた。
「めっちゃ恥ずかしいってぇ」
と体制を整えると、ゆうちゃんは、じっと私を見つめている。
「どうしたん?」と聞くと、
「初めて店に来てくれた時から由紀ちゃんに一目惚れしてん。今日2人で話してて、やっぱりめっちゃ好きになってん。…付き合って下さい」と言われた。
「ほんまに?」
って聞くと、暗闇でも真っ赤な顔をしてるのが分かるくらい照れながら
「うん」と言った。
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