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雷電「残念だが、貴様らではこの阿修羅王は倒せない。トリプルAの曙隊であろうとな!」
阿修羅王のロングリニアライフルとガトリングガンが"火炎"に狙いを定めようとする。
瀬尾「こんな…、こんなところで殺られてたまるか!」
火炎の腕部につけられたロケットランチャーから、数発のロケット弾が放たれた。
そのロケット弾は、すべて阿修羅王の頭部に向かって飛んでいくが、阿修羅王の絶対迎撃システムにより、目の前で爆発して爆煙を立ち込めるだけだった。
だが、瀬尾にはそれで良かった。元々、当てる気もなければ、当たるとも思っていない。
瀬尾の狙いは、阿修羅王の視界を遮ることだった。
瀬尾「後退だ!!」
瀬尾が通信機に向かって叫ぶと、曙隊はすぐに後退した。後退しながらも、絶えず攻撃を行い、どんどん距離を伸ばしていく。
しまいには、阿修羅王の射程圏外まで後退した。
瀬尾「全機、態勢を立て直すぞ」
曙隊の支援トラックがやってくる。瀬尾は火炎を乗り捨てると、自機へと乗り込んだ。
他の機体も、簡単なバッテリーチャージと、弾薬の補給をおこない、2分後には補給を完了した。
瀬尾は、自機のコックピットに貼られた集合写真を見る。とくに、右側にいた三人を重点して見ていた。
阿修羅王に殺られた、三機のパイロットだった…。
瀬尾(お前たちの仇、必ずとってやるからな)
瀬尾は決意をし、機体を全速力で走りださせた。
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