~Title End~

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   ━━ 王 の 館 ━━  談話室のような部屋には、手塚美里とハイネ・オブ・アサシン、それに焔 龍斗がいた。  クラシック音楽が流れ、少し薄暗いロウソクの灯りでともされた部屋で、三人は紅茶を飲みながらくつろぎの一時を過ごしている。 ハイネ「体の具合はどうですかな?龍斗さん」 焔「おかげでだいぶ良くなりました」 ハイネ「それは何よりです」 ハイネは紅茶のカップを手にとると、目をつぶって香りをかぎ、一口だけ口に含んだ。 ハイネ「新しいブレンドですね、美里さん。腕をあげましたな」 美里「えへへ、すごいでしょ。少しだけ"和"を取り入れてみたんですよ。風味で期待をして、味で納得する、そんなブレンドにしたんです」 ハイネ「それはそれは。このちょうど良いブレンドの加減は難しいものだったでしょう」 美里「でも、楽しいからいいんです。そうやって、誰かに飲んでもらえるのが、何よりも嬉しいですから」 美里は笑顔で微笑むと、自分で入れた紅茶をアサシン同様に香りをかいでから飲みはじめた。  焔も、美里オリジナルの紅茶を口にすると、おもむろにカップを置いて、ハイネを見た。 焔「そろそろ教えてくれませんか?俺たちが何者で、一体何なのか」 するとハイネは、ゆっくりと紅茶を飲みほすと、焔をわざとじらすようにしてから口をあけた。 ハイネ「そろそろですね…」
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