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ハイネ「つぎはサーリーン・アリア。ナイトナンバー19です」
『サーリーン・アリア』という名の"少女"は、まだ10才くらいの子供だった。西洋の少年のような格好をした少女だが、まるで人形のような、綺麗な顔立ちをしていた。
サリー「僕のことはサリーって呼んで、リュウト」
焔「よろしく、サリー」
焔からすれば、この中で一番親しみやすかったのだが、もしかすると呼び捨てで呼ばれたからかもしれない。だが、小さな子に呼び捨てされたのは、すこし悲しかった。
ハイネは最後の一人を紹介した。
ハイネ「最後が、技術者であるコアー[KO-AA]博士です」
『コアー[KO-AA]』博士は黄色人種だった。勘だが、たぶん日本人なのだろう。
年齢はよく分からないが、70歳は裕に越しているように見える。立派にはやした髭までも真っ白だったが、まだまだ元気があるらしく、背中はすこしも丸まってなく髪の毛も生えそろっていた。
コアー「よろしく、焔 龍斗。お前には期待しておるからな」
焔「よろしくお願いします、コアー博士」
ハイネが一通り紹介を終えると、四人は部屋のソファーや椅子に座った。
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