プロローグ

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━2108年、3月下旬━ 三機の斬龍は先の戦闘で確保した積み荷を、合流ポイントまで運んでいた。 ハリー「明日でちょうど一年か…」 焔「境さんのことですね」 ハリー「ああ…」 ハリーは軍服の胸ポケットから写真をとりだす。それは、境の誕生日に撮った集合写真だった。 ハリー(境…お前はいい仲間だった…) ハリーの真顔は、どことなく悲しそうな表情をしていた。 そんなハリーをよびもどしたのは、井上からの通信であった。 井上「隊長、この積み荷は何なのですか?」 ハリー「積み荷?ああ、これのことか」 ハリーは自分の機体のシステムを使って、作戦データをひらいた。 ハリー「ASAの新兵器らしい。護送中に奪取されたものだ」 焔「新兵器?それにしても小さくないですか?」 三機が運んでいたのは、3mみたない、小さな黒いコンテナだった。 ハリー「AD用の換装パーツらしい。さしずめ、ライフルかなんかだろ」
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