硝子の裏

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硝子の裏

乾いたカラカラの私は 私の水であったまどろみを思うと 嗚呼まさにそれは羊水と似た 数限り無い優しさと甘えであったのだ。 水仙は溺れるほどに病んでいましたが 水仙は枯れるほどに泣いていました。 かつての甘い硝子は破れた。 痛い痛いのは 空の下の空気と 私が望んだ 温室の外の 痛い痛いのは 空の下の空気と 私が望んだ…
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