~出会いまで~

8/8
前へ
/94ページ
次へ
部屋の大きさにしては人が多かったため、殆ど席は埋まっていた。何処に座っていいかわからず入り口でうろついていた私に部屋の奥にいた香緒里が気づいて「あやこっち!こっち!ここ空けてくれるって」と言って、香緒里の前の席を指さして言った。私がそっちへ行くと香緒里は「はいっ、つめてつめて!」と言って前に座っていた男の人達をよけた。〈げっ、両サイド男じゃん…やだなぁ〉と思ったけど、そこしか席は空いておらずしぶしぶ座った。男の人のそばにいくと〈ブスが着て最悪とか思われちゃってるのかな?〉とか怖くなってしまうんだよね…今でもはっきり覚えてるよ。この時右隣に座っていた人が君だったんだ。この時初めて私の世界に君が入ってきたの。最初の印象は悪かったけど(苦笑)
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加