☆大好きでした☆

～最悪な第一印象～

〈男の人の間かぁ…嫌だなぁ…〉とは思ったものの、嫌がって場の雰囲気を壊す訳にもいかず、香緒里の用意してくれた席に座るしかなかった。 左隣の男の人はベロベロに酔っ払い、隣の男友達に持たれ殆ど寝てる状態。〈こっちは問題ないなかな～、問題は右隣か…〉チラッと右隣を見た。スーツの上着を脱ぎシャツが少しきくずれ、よくみると若干垂れ目の優し顔の人は反対隣の友達と話をしていた。私は今まで私を見た男の人達にはブスとか豚とか嫌な顔をされる事がほとんどで、初めて会う男の人に恐怖を感じてしまう。〈顔は優しそうだし、きっとえっちゃんの旦那さんの友達ならいい人だ〉と自分に言い聞かせ、「おじゃましま～す。隣座らせて下さいね？」と話かけた。垂れ目の男の人は「あぁ」と、私の方を見ることなく小さい声で返事をし席を詰めてくれた。〈また、私の事見て不快な気分にさせたかな…〉私は悲しい気持ちになったが、〈気にしない、気にしない〉と向かいに座っていた香緒里や恵達と話をした。