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途中途中で何も曲が入っていないことがあり、場を盛り上げるために私や香緒里は周りの人達に歌ってくれるように促した。だいたいの女の子は「恥ずかしいから私無理」と断る。男の子の大半は潰れてたり酔っ払って話にならないため、おのずと歌う人は決まっていた。私の右隣の垂れ目の男の人は私には無愛想ながらも、彼は彼なりに曲が途切れないように、自分でも何曲か歌っていた。彼の声は見た目から想像していた声よりトーンが高く、無愛想で印象は悪くても私の耳に心地よい歌声で、素直に上手いと思えた。
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