第1章:S男

7/18
前へ
/49ページ
次へ
《ACT.愛》 …やっぱ猫被ってたな。 ニヤリとして笑った転校生を見て思った。 …さっきは爽やかな笑顔(どう見ても上辺面だけだったけど)だったのに今度は含み笑いかよアイツ。 [ギャップ萌え]?とやらですか? 生憎私はそんな趣向、お持ちじゃない。 そんな気味の悪い笑みを私に向けて、私に何を求めてるんだ。 ここは一応、蔑みの目でも向けてやろうか? いやいやい、あんな男にそんな時間を労するなんて勿体無い。 私がそんなことを思ってる間も、まだ転校生は口端をつり上げている。 ……心底ホント気持ち悪い。 ……うん、放置プレイ決定。 そう思って、私は寝る体制に入った。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加