第1章:S男

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しかし、 寝る体制の私の耳に入ってきたのは、岡ちゃんの 「じゃあ~一ノ瀬の隣が空いてるな。あそこの席に座ってくれ」 という言葉。 勿論、私のクラスに[一ノ瀬]という名字の生徒は私しかいない。 ウッハ。まじかよー。 ぶっちゃけ、あの転校生は不快極まりない。 …あ。 でも私、いっつも寝てるし…隣に転校生が居ようが居まいが、関係なくない? なんだー杞憂じゃん、あっはっはー そう自己解決して一眠りしましたとさ、ちゃんちゃん★ ─トントン …とはいくわけもなく、 一眠りしようとしていた私の右肩を誰かが突っついた。 私の右側の席は空席… すなわち、今日から転校生の席になるもの。 つまり…突っついた犯人は、奴だ。 あのいけ好かない転校生だ。 ─あの野郎。 私のスリーピングタイムの時間を邪魔するたあ……… いい度胸。 あんな転校生相手に、 ドSの血が騒いでしまった。
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