第1章:S男

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《ACT.鳴海》 俺がニヤリと笑った後、女は少しの間俺を真顔で見てから、顔を机に伏せた。 何や、もう降参か? 「じゃあ~一ノ瀬の隣が空いてるな。あそこの席に座ってくれ」 岡なんとかセンセは、そう言ってあの女の隣の席を指差した。 やりっ!隣の席やん★ あの女、一ノ瀬っていうんやな。 俺は席に着いてから、一ノ瀬の右肩を突っついた。 すると一ノ瀬は顔を上げて、こちらを向いた。 『初めまして、一ノ瀬さん。仲良くしてぇな?よろしく~★』 俺はそう言って、爽やかに笑った。 『どーも、よろしく』 が、真顔…というか無表情?で一ノ瀬は応えた。ニコリともしてない。 強がってる訳でもなさそうやし… なんや不思議なやっちやな~。 まあ一筋縄でいかんほうが燃えるな。 そうして、やっぱり血が騒いできた(笑) 「じゃあこれでSHRも終わりにする。皆、鳴海と仲良くしろな~」 「「は~い」」 そう言って岡なんとかセンセは教室から出ていった。 『アンタ「鳴海く~~~~~~んっ!!!!」 俺が一ノ瀬にボソッと囁こうとしたら、 女子共が俺の席を囲んできよった。
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