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《ACT.鳴海》
俺がニヤリと笑った後、女は少しの間俺を真顔で見てから、顔を机に伏せた。
何や、もう降参か?
「じゃあ~一ノ瀬の隣が空いてるな。あそこの席に座ってくれ」
岡なんとかセンセは、そう言ってあの女の隣の席を指差した。
やりっ!隣の席やん★
あの女、一ノ瀬っていうんやな。
俺は席に着いてから、一ノ瀬の右肩を突っついた。
すると一ノ瀬は顔を上げて、こちらを向いた。
『初めまして、一ノ瀬さん。仲良くしてぇな?よろしく~★』
俺はそう言って、爽やかに笑った。
『どーも、よろしく』
が、真顔…というか無表情?で一ノ瀬は応えた。ニコリともしてない。
強がってる訳でもなさそうやし…
なんや不思議なやっちやな~。
まあ一筋縄でいかんほうが燃えるな。
そうして、やっぱり血が騒いできた(笑)
「じゃあこれでSHRも終わりにする。皆、鳴海と仲良くしろな~」
「「は~い」」
そう言って岡なんとかセンセは教室から出ていった。
『アンタ「鳴海く~~~~~~んっ!!!!」
俺が一ノ瀬にボソッと囁こうとしたら、
女子共が俺の席を囲んできよった。
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